7日目(2019.11.22)20番鶴林寺

7時起床。いただいた柿をむいて食べる。ナイフは持参していたが「もしよかったら、僕のナイフを使ってよ。」とセドリックが声を掛けてくれ、キャンプ用品に目がない夫は「あ!これは俺が欲しかったナイフだ!」と、大喜びでお借りする(笑)

なかなか使いやすい良品であった。

話し好きで気のいいセドリックに別れを告げ、善根宿を8時半に出て歩き始める。

昨日は19番立江寺を打ち終わったので、今日は20番鶴林寺を目指し急な斜面を登る「遍路転がし」コースに挑む。

なかなかの斜面を、ふかふかの落ち葉を踏みしめながら進む。

途中、みかん畑で働いている男性に挨拶すると「どこから来たの?」と声を掛けてくれ、会話が始まった。彼は私達と同年代であるが、徳島県に古くから伝わる神話や、今とは違う大昔の地形を分かりやすく説明してくれ、住み良い処だからと移住を勧めてくださった。自分の住む阿南町を真っ直ぐに愛し、大きく根を張って生きている男性の気持ちがグイグイ伝わってきた。

自分は地元へ帰った時、旅行者に対して、このように上手く地元アピール出来るだろうか。帰ったら地元の事を学び、自分も旅行者に対して魅力を上手く伝えられるようになりたいと、いつになく真摯な気持ちになった。

頂上付近からは、山あいの大きくうねる那賀川が一望できて絶景。

13時半に20番鶴林寺を打ち終えた後、急な斜面を慎重に下る。

小雨が降ってきた。

これまで、山を下る際に、足が滑ったり、ヒザがガクガクしたりして何度も転んだ事があるので、慎重に歩を進める。

今夜は、20番と21番の丁度中間に位置する、廃校になった小学校の玄関先をお借りしてテントを張る。

水場とトイレがあり、雨にも当たらないので、ありがたい。

上の写真は16時頃で、17時半には真っ暗になった。悪天候で月が出ていないせいもあり、とにかく真っ暗で何も見えない。かなり離れた所に一軒家の灯りが見えるが、とにかく暗いのである。

廃校なので、当然トイレにも電気は点かない。

そんな真っ暗な廃校の玄関先で、今夜は2人きりで寝る。

あー、一昨日の旅館は良かったなぁと、未練がましく思い出しながら、寝袋に潜り込む。

法泉寺前の善根宿→20番鶴林寺→大井小学校

本日の歩行距離  約10.5km

1番霊山寺からの歩行距離 131.1 km

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