34日目(2019.12.22)45番岩谷寺

今朝は久万高原の標高560m地点に建つ遍路小屋で目覚めた。携帯で調べたら朝の気温は2℃だったが、四方が囲まれていたお陰で、それほど寒さを感じずに眠れた。この遍路小屋を作ってくれた工務店、土地を提供してくれたゴルフ場、地図にも載っていない最新情報を教えてくれた石坂さんに、この場を借りて厚く感謝いたします。

今日は久万高原から、坂を登ったり下ったりして5.5km先の45番岩屋寺を目指す。その後、昨日打った44番まで戻る予定。

遍路小屋でラーメンを作って食べ、7時から歩き始める。今日は昼頃から雨の予報なので、気持ち急ぎ足で歩く。

9時半、岩屋寺納経。雨が降らないうちに急いで打ち戻りたいのだが、話し好きな歩き遍路さんや、売店のオジサンに次々と捕まる。夫は笑顔で相槌を打ちながら、徐々に後ずさりし、その場を離れていくので、取り残された私が話を聞く羽目になる。夫は私より三年長く生きているだけあって、その辺が上手い。八十八ヶ所周り終える頃には是非習得したい技だ。

11時半、雨が降り始めたので、すかさずポンチョとカッパズボンを着用した。どんどん雨が強くなり、すぐにザーザー降りになった。気温は8℃。手が濡れると冷たくなるので、ポンチョの中に手をしまった。しかし、そうすると腕の動きが妨げられてズンズン歩けない。人間の身体は、腕を動かさないと歩幅が小さくなる仕組みになっているらしい。なので速く歩くために仕方なくポンチョから手を出し、腕を大きく前後に振って歩き、徐々に手が濡れ、冷たくなった。

なんとなくネガティブな気持ちで歩き続ける。

しかし、夫は「結構な降りだけど、このポンチョは充分対応できてるね。」「カッパズボンはゴアテックスだから、雨がしみてこないね。」「靴もゴアテックスだから足が濡れないよね。」と、アウトドアグッズの使い心地を検証し機嫌がいい。 私は内心、チッと舌打ちする。

ポンチョを着たテルテル坊主2人組は13時に、昨日も来た久万高原道の駅に到着した。46番浄瑠璃寺に、もっと近付きたい気持ちは有ったが、妻に若干の戦意減退あり、入浴を強く希望したため、本日野宿は、しない事になった。

久万高原道の駅の昼食バイキングは1100円で、メニューが豊富なうえ、ものすごく美味しいので、絶対オススメ。

いやしの宿 八丁坂に電話で宿泊予約すると、道の駅まで送迎してくださるとのこと。相変わらずのザンザン降りの雨の中、もう歩く気力がない私にとって、ありがたく嬉しいサービスだった。

雨が降り続いていたので、車で道の駅まで迎えに来てくれ、大変ありがたかった。

5日ぶりに、お風呂で温まりましたー♫ (汚っ!) 

(雨で冷えた体を、冷たい体拭きシートで拭くのはイヤでした…)涙

夕食1800円。納得の豪華さ。

いやー、たまにこんな日がないと、寒い時期のお遍路は続きませんよねー(修業になってない)(⌒-⌒; )

久万高原標高560m地点の遍路小屋→45番岩屋寺→久万高原町道の駅→いやしの宿八丁坂

本日の歩行距離 約 16.2km

1番霊山寺からの歩行距離 約773.4 km

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34日目(2019.12.22)45番岩谷寺” に対して2件のコメントがあります。

  1. コイケ より:

    充分修行してると思う…

    冷たい雨の中歩くのは言葉で言うのは簡単だけど、すごく辛かったんだろうと感じた。

    お風呂に入れて良かったよ(T-T)

    食事も、1800円とは思えない豪華さだね!

    遠い北海道で、2人の無事を心から祈ってます…

    1. hisae.g より:

      コイケさん、ありがとう…( ;∀;)

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