19日目(2019.12.7)
昨夜は横瀬山ふもとの公園で眠った。東屋でテントを張れたので、テントが結露せず大助かりであった。最近は朝5℃位まで冷え込む。屋根のない処にビバークすると、朝にはテントが結露して濡れ、テントが重くなり、夫の腰痛が発症する、という恐ろしい連鎖反応を引き起こす。
と、いうわけで、濡れていないテントを背負って歩く今日の夫は機嫌がいい。歩き出してから1時間後、8時頃になってから「今日は浦ノ内湾の巡航船に乗ってみようか」という事になった。
巡航船の出港時間を調べると、1日4便しか運行していない為、10時5分発を逃すと14時まで出港しない。36番青龍寺に急いで納経して、急いで出港場所まで行けば、10時5分発に間に合う事が分かった。
定期バスの船バージョン、巡航船には是非乗ってみたい。更に、その巡航船に乗って埋立から横浪まで行くと、歩行距離を約10km短縮できる。私にとっては2つの理由で非常に魅力的である。
これはもう急ぐしかない。
走ったり歩いたりを繰り返して急いで進み、36番青龍寺で納経した後、また走ったり歩いたりして、巡航船の出港時間ギリギリに出港場所に辿り着いた。
しかし約5kmの距離を急いだせいで、乗船する頃の私は疲れ切っていた。汗が冷えてきて寒い。そして眠い。とても浦ノ内湾の地形の妙を愉しむどころではない。客室の長椅子に座ったまま眠くて意識が飛びそうになる。結局、巡航船の45分間の旅は、私にとって有意義なものではなかった。
更に、船で到着した横浪で昼食(と言っても、いつものインスタントラーメン)を作って食べたあとは浜辺でタップリ1時間も眠るという、遍路にはあるまじき自堕落な有りさま。せっかく巡航船代を1人620円も払ったのにエンジョイできず、のちにまで響いた事は残念であった。
夜は、道の駅かわうそ須崎の営業が終了するのを待ってテントを張った。晩御飯の支度をしていると、72才位の自転車お遍路さん(男性)が来られ「隣にテントを張ってもいいですか?」と聞かれた。もちろんok♫ お仲間が近くに居ると私達も嬉しい。今日、地元のかたに多量の芋ケンピをいただいたので、お裾分けした。その男性の歯が丈夫である事を祈りつつ寝袋に潜り込む。
村瀬山ふもとの公園→36番青龍寺→浦ノ内湾巡航船乗り場「埋立」→巡航船降り場「横浪」→道の駅かわうそ須崎
今日の歩行距離 約 20km
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